求人原稿でよくある使い古されたフレーズを魅力的な内容に変更してみる
この記事を読んでくれている皆様は、求人への応募者が少なくて困っている方が多いのではないでしょうか？
求人広告を出しても、求職者に伝わる求人原稿がないと、応募を集めるのは難しいんです。
なんでかって？
ついつい貴社の求人原稿にこんなフレーズを書いてしまってませんか？
「やりがいのある仕事です」
「急募」
「チームワークが自慢です」
「風通しの良い職場です」
「社員の成長をサポートします」
「働きやすい環境です」
「スキルアップができます」
「未経験者歓迎」
「経験豊富な先輩が教えます」
「将来性のある業界です」
「幅広い年代の方が活躍中です」
「社員割引や福利厚生が充実しています」
「アットホームな職場です」
なんて言葉、どこにでもあるじゃないですか。残念ながら求職者はそんなのに惹かれないんです。
では求職者の心を掴むには、どうすればいいのでしょうか？
答えは簡単です。求職者の目線に立って、魅力的な求人原稿を書くことです。
そうすれば、高額な給与だけに頼らなくても、素敵な人材が集まってくれます。
この記事を最後まで読んでくれたら、そのコツがわかってもらえはずです。
【良い人材を採用する求人記事3つのコツ】
良い人材を手に入れたいなら、次の3つのことに本気で取り組んでみてください。
【１】自分たちの会社にぴったりな人はどんな人か、はっきりさせる
【２】理想の相手に惚れてもらうような、「会社からの愛と会社の魅力が伝わる」求人原稿を書く
【３】がんばって作った求人原稿を、いろんな人に見てもらえるようにする
ここでは、そのうちの「ステップ2」理想の相手から興味を持ってもらえる求人原稿を書くコツを説明しますね。
何だか片思いのお相手に告白する中学生のようですが、まさにその通り！
ほとんど同じだと思ってよいでしょう！
【１】と【３】は別の記事にて説明するので、ここでは【2】にフォーカスしますね
【中小企業の採用活動はとっても大変】
正直に言って、大企業と比べたら、中小企業は人気がないです。今は働く人が少なくて、労働者が有利な時代です。そうなんです。中小企業の採用は大変なんです。だからこそ大企業より知恵を絞って、求職者にとってのメリットを考えて、求職者の目線に立って、心に刺さる求人原稿を書く必要があります。
心に刺さる求人原稿ってどんなもの？
それではいったい心に刺さる求人原稿とは何なんでしょう？
漠然としていてよくわかりませんよね？
求人原稿を書くときは、求職者の方の気持ちになって考えてみましょう。
求職者の方は、自分に合った会社を探しています。入社した以上はすぐに辞めたいと思っている人はほとんどいないでしょう。だから、求職者の方の心に響くような求人原稿を書くことが大切です。
具体的には、求職者の方が不安に思っていることを解決してあげるような求人原稿です。
たとえば、「この会社は安定しているの？」「人間関係は良好なの？」「社長や上司はどんな人なの？」「急に倒産しないよね？」などの不安を取り除いてあげるような求人原稿です。
◆求職者の不安を取り沿いた求人原稿だけでは不十分？
求人原稿を作るときは、求職者の気持ちになって書きましょう。
給料や勤務時間、仕事の内容とか、そんなのだけじゃ、求職者は興味を持ちません。
これだけではテンプレにしかすぎません。
求職者は、この会社で働くとどんないいことがあるのか、どんな不安があるのか、
そういうことを知りたいんです。
だから応募者の不安を解消してあげるだけでなく、メリットや求職者がワクワクするようなことを書いたりすることが大事です。
こうやって作り上げた求職者目線に立った求人原稿、
これこそがまさに応募を獲得できる魅力的な求人原稿といえるはずなんです。
いやいや、こんな簡単な話ではないよ！そういうツッコミもあるかと思います
そうです。これだけではまだまだ不十分なんです
応募してくる人のタイプは求人原稿の書き方で異なってくる
いろいろお金をかけたけどピッタリの人材が応募してこないんだよね、という悩みをよく聞きます。
その原因の一つは、「求人原稿の内容と求める人材とマッチしていない」ということです。
求人原稿の書き方で、応募者のタイプが変わってしまうんです。
例えば、年間休日120日、有給取得率90％とか、
このあたりを求人原稿のメインに書いてしまうと、福利厚生がいい職場を探してる人が来やすくなります。
もちろん、社員にいい待遇を提供するのは素晴らしいことです。
さらに言えば介護系の職種など、ここまでやらないと人が来ない業種もあるでしょう。
だから、このようなPR自体はアリです。
しかし福利厚生を強くアピールすれば、福利厚生を重視する人が集まりやすくなります。
ここで私が言いたいのは求人原稿と応募者にはある程度の関連性があることです
以下、例を挙げておきますね
◆社員の平均年齢が若く、活気がある 若手のキャリアアップを求人原稿でアピール
→ やりがいや成長を求める若い応募者がくる
◆社員の定着率が高く、離職率が低い 安定した職場環境を求人原稿でアピール、
→ 長期的に働きたいと考える応募者がくる
◆社内のコミュニケーションが活発で、オープンな雰囲気、 社員の声や写真を求人原稿でアピール
→ 人間関係やチームワークを大切にする応募者がくる
◆社会貢献や環境保護などの理念や活動、企業のビジョンやCSRを求人原稿でアピール
→ 社会性やトレンド性を重視する応募者がくる
◆給与が高いことをアピール
→ 給与やボーナスが高いことを最優先に考える応募者がくる
【求人原稿は欲しい人材に向けて、ピッタリ合わせて書こう】
求人原稿は欲しい人にピッタリ合わせて書かないと、会社に合わない人が来ちゃいます。
例えば、皆様の会社では正直なところ残業があるというのであれば、もちろん「残業なし」とは求人原稿に書けませんよね。そんなことをしたら、入社してもすぐに辞めてしまう人が応募してきちゃいます。
【ではどうしたらいいの？】
だから、「うちの会社は残業はあるんだけど、残業代はしっかり出るよ」とか、本当のことを書くんです。
しっかり残業代は出た上で、
・仕事のスキルや経験が身につくこと
・仕事の成果や責任感が高まること、
・同僚や上司とのコミュニケーションが深まること
このあたりをうまくアピールしてみましょう
そうすると、残業があってもいいと思う人が応募してくれるようになります。
そもそも残業があるのだから、残業ができない人が応募してきても、困りますよね
【欲しい人に合わせて書くコツ】
・自分が欲しい人材はどんな人なのか
・その人にとってうちの会社は何が魅力なのか
この2点を徹底的に考えて、求人原稿を書いてみましょう。
そうすれば、自社に合った良い人材が集まってくれるようになります。
よくある使い古されたフレーズは使うな！
ではここで冒頭で触れた、求人広告でよくみかける使い古されたフレーズに話題を戻します
「やりがいのある仕事です」
「急募」
「チームワークが自慢です」
「風通しの良い職場です」
「社員の成長をサポートします」
「働きやすい環境です」
「スキルアップができます」
「未経験者歓迎」
「経験豊富な先輩が教えます」
「将来性のある業界です」
「幅広い年代の方が活躍中です」
「社員割引や福利厚生が充実しています」
「アットホームな職場です」
これって実は、どんな会社でも同じことが言えそうですよね。
具体的な話がないから、求職者の方は「この会社はどこと違うの？」と思ってしまいます。
印象に残らないし、魅力も感じられないでしょう。
それにイメージと実際の仕事の様子が違っていたら、入社してからガッカリするかもしれません。
求人原稿を書くなら、自分たちの会社のいいところをしっかり伝えましょう。
求職者の感想
「で？具体的にはどういうことなの？」
このように求職者の方から思われてる可能性ありです
たとえば、仕事にやりがいがあるなら、「こんなにすごい成果を出しています」「こんなに大きな責任を任されています」などと書いてみてください。
チームワークが自慢なら、「こんなに仲良くやっています」「こんなに助け合っています」などと書いてみてください。風通しの良い職場なら、「こんなに自由に意見を言えます」「こんなにフレンドリーなフィードバックがあります」などと書いてみてください。
そうすれば、求職者の方も「この会社に興味あり」と思ってくれるはずなんです。
ホテル業界を題材にしてよくあるフレーズを具体的に加筆してみた
【やりがいのある仕事です】
お客様から「また来たい」と言っていただけるような、心のこもったサービスを提供することで、やりがいを感じることができます。
例えば、当社では、お客様の好みやご要望に合わせて、オリジナルのプランをご提案することもあります。お客様が喜んでくださる姿を見たとき、やりがいを感じずにはいられません。
【急募】
当社は、今後の事業拡大に伴い、新たな仲間を募集しています。
具体的には、2023年3月末までに、フロントスタッフを10名、レストランスタッフを5名、客室清掃スタッフを3名を募集しています。
【チームワークが自慢です】
当社では、社員同士が協力し合い、お客様に最高のサービスを提供するチームワークを大切にしています。
例えば、フロントスタッフとレストランスタッフが連携して、お客様の記念日のお祝いプランを企画したことがあります。お客様から「最高の思い出になりました」と感謝の言葉をいただいたときは、チームワークの大切さを改めて実感しました。
【風通しの良い職場です】
当社では、上司や先輩社員との距離が近く、気軽に相談できる風通しの良い職場です。
例えば、新入社員でも、自分の意見や考えを自由に発言できる雰囲気があります。また、社員同士で気軽にランチや飲みに行くことも多く、コミュニケーションを活発に取っています。
【社員の成長をサポートします】
当社では、社員の成長を支援するための研修や制度を充実させています。
例えば、入社後3ヶ月間は、OJT研修を通じて、先輩社員から直接仕事のノウハウを学ぶことができます。また、社内研修や外部研修など、さまざまな研修制度を通じて、スキルアップの機会を積極的に提供しています。
【働きやすい環境です】
当社では、残業時間の削減や、有給休暇の取得を推進しています。
例えば、残業は月平均20時間以内を目標としており、有給休暇の取得率は90%以上です。また、社員の健康を第一に考え、健康診断やメンタルヘルス対策にも力を入れています。
【スキルアップができます】
当社では、さまざまな研修や制度を通じて、スキルアップの機会を積極的に提供しています。
例えば、社内には、社員が自由に利用できるトレーニングルームや、スキルアップに関する書籍や資料が充実しています。また、社内コンテストや資格取得支援制度など、スキルアップを後押しする制度も充実しています。
過去に50名以上の従業員が宿泊業界で独立しています
【未経験者歓迎】
当社では、未経験者でも安心して働けるよう、充実した研修制度をご用意しています。
例えば、入社後3ヶ月間は、OJT研修を通じて、先輩社員から直接仕事のノウハウを学ぶことができます。事前に不得意なことや苦手なことを調査して、ウィークポイントについても丁寧に指導します。
【経験豊富な先輩が教えます】
当社では、経験豊富な先輩社員が、丁寧に指導します。
例えば、フロントスタッフとして入社した社員は、先輩社員から、お客様への接客方法や、ホテルのシステムの使い方などを丁寧に教えてもらったそうです。そのおかげで、すぐに一人前のフロントスタッフとして活躍できるようになったとのことです。
【将来性のある業界です】
当社は、今後もますます成長が期待される宿泊業界で、安定した就業先を提供しています。
例えば、日本政府は、訪日外国人旅行者の数を2030年までに6,000万人に増やす目標を掲げています。この目標達成に向けて、宿泊施設の需要はますます高まっていくと予想されます。
【幅広い年代の方が活躍中です】
当社では、20代から60代まで、幅広い年代の方が活躍しています。
20代の社員は高卒から大卒まで学歴を問わず活躍しています
例えば、40代の社員は、これまでに培ってきたスキルを活かして、ホテルの運営に貢献しています。また、60代の社員は、豊富な経験と知識を活かして、トラブル対応などを中心に後輩社員の指導にあたっています
【福利厚生が充実しています】
例えば、社員割引では、ホテルの宿泊料金やレストランの食事代を割引価格で利用することができます。また、各種福利厚生では、社会保険や健康保険、厚生年金保険などの制度に加えて、独自の福利厚生として、家賃補助や育児支援制度などを用意しています。
【アットホームな職場です】
当社では、社員同士が仲良く、温かい雰囲気の中で働くことができます。
例えば、社員同士で誕生日会や忘年会などを開催したり、社内イベントに参加したりする機会が多く、交流を深めることができます。また、社員同士の相談や助け合いも活発で、安心して働くことができます。
他にも
・部署や役職を超えた交流会を開催しています。
・社内SNSやチャットツールを活用して経営陣ともダイレクトに意見交換ができます
・社員の意見や提案を反映した制度やルールを導入しています
・外部のメンタルヘルス対策の専門家への相談窓口を設置しています
このようにエピソードや具体例、具体的な施策などを盛り込むだけで、応募者の興味や関心を高め、応募意欲を向上させることができてしまうのです
まとめ
◆求人広告は給料だけじゃない働くメリットを考えよう◆
「でもうちの給料は安いし、どうしようもないよ」という人もいるかもしれません。
でも、給料は大事ですが、それだけじゃないんです。働く人は、給料だけで仕事を選んでいるわけじゃないんです。
例えば、
1: 給料が高いけど人間関係が最悪な会社、
2: 給料はちょっと低いけど働きやすい会社、
あなたならどっちを選びますか？
おそらく、Bを選ぶ人もけっこう多いはずです。
うちの会社は給料以外にこんなメリットがあるんです、有給はしっかり取れるし、残業は少ないし、雰囲気はいいし、スタッフはみんな仲良しです。
性別や年齢もバラバラで、代表者もいい人ですよ。私たちはこんな想いで仕事をしています。
こういうことをしっかり伝えるんです。
そして
「うちの理念に共感してくれる人、一緒に頑張りましょう」というメッセージを求人原稿に入れるんです。
そうすれば、応募が集まる素敵な求人原稿ができあがるでしょう。
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